年々暑さが増しているように感じますね・・・。
そんな時に必需品となるのが、「エアコン」ですね!
家の中はもちろんのこと、移動中の車でも「エアコン」は必需品です。
そんな「車のエアコン」ですが、バッテリー上がりと同じぐらい頻繁に起きる車のトラブルの一つなんです!
経験がある方もいるかもしれませんね。
夏になって、そろそろエアコンを使いたいなぁっと思って、使おうと思ったら急に使えなくなるなんてことも頻繁にあります。
そんな、夏に頻繁に起きる「車のエアコン」の故障について、その原因と対処法を紹介します。
ついでに、ヒーターの故障についての原因と対処法も!
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車のエアコンの故障(冷たい風が出ない)原因について
車のエアコンの故障(エアコンの冷たい風が出ない)の原因は大まかに分けると「4つ」に分けられます。
- 「エアコンのガス不足、漏れ」
- 「エアコンのコンプレッサーの不良」
- 「エアコンの配管類の不良」
- 「エアコン電装品の不良」
上記の4つですかね。
「エアコンのガス不足・漏れ」
エアコンには、冷媒ガスと呼ばれるガスが使われています。
そのガスを利用して、あの冷たい風を発生させています。正確には、そのガスが熱を奪って室内の温度を下げています。
大抵、エアコンが効かない理由としてまず始めに疑うのがこの「エアコンガス」がしっかり入っているかどうかです。
基本的に「エアコンのガス」の配管は密封されているので、ガスが漏れることはないのですが、エアコンの配管類などの繋ぎ目には「Oリング」と呼ばれるゴムの部品が使われて連結されています。
しかし、皆さんもご存知の通り、ゴムは年数がたつと劣化してボロボロになってきます。この「Oリング」も同じで、古くなってくるとボロボロになります。
そうすると、その隙間から「エアコンのガス」が漏れてしまい、ガスが不足してしましいエアコンが効かないという事が起こります。
基本的に冬など気温が低い時期は、エアコンを使わないかと思います。気温が高くなり久々にエアコンを使ってみたら冷たい風が出てこないなんてことがあるのは、大抵「エアコンのガス」が抜けて不足してしまい、冷たい風が出てこない場合がほとんどです。
「エアコンのコンプレッサーの不良」
エアコンのガス不足と同様に頻繁に起こる不良で、エアコンのコンプレッサーの不良があります。
エアコンには、「コンプレッサー」と呼ばれる部品があり、エアコンの心臓部と言えるぐらい重要な部品です。この「コンプレッサー」の役割は、エアコンのガスを圧縮して、ガスを循環させる役割があります。
簡単にいうと、この「コンプレッサー」が故障して動かなければ、冷たい風は出てきません。
それぐらい重要な部品の一つです。
そして、故障の原因として比較的多いのも事実です。
ついでに付け加えると、エアコンのコンプレッサーを動かすためのゴムのベルト不良によってコンプレッサーが作動しない場合もあります。
「エアコンの配管類の不良」
こちらは、上記でお伝えした「Oリング」の不要だったり、エアコンのガスが回っている配管の中や、ほかの部品の中でゴミが詰まってしまったりすることにより、エアコンのガスが正常に回らないことによりエアコン自体が機能しない場合があります。
配管などの詰まりの他に、エアコンのガス漏れの原因になります。
配管の不良は、そこまで頻繁に起こることはないですが、比較的古い車などに起こりますかね。
「エアコンの電装部品の不良」
エアコン自体電装部品の類なのですが、ここではあえて電装部品は別に分けています。
ここでのエアコンの電装部品は、室内のエアコンのスイッチや温度・風量などの調整のパネルなどのことを指します。
こちらもそこまで頻繁には起こらない故障ですが、やはり車の年数が経過してくると起こりうる故障ではあります。
例えば、
- 「ブロアファンの不良」
- 「エアコンのスイッチなどを入れるパネル自体の故障」
- 「エアコンのヒューズ・リレーの故障」
- 「コンピューター自体の故障」
- 「その他エアコン関連の配線の故障」
などが起こります。
ちなみに、「ブロアファン自体の故障」は結構起こります・・・。
「ブロアファン」が故障すると、エアコンの風自体が出なくなります。扇風機の羽が故障したのと同じですね。羽が回らなければ当然風は起きません。
エアコンの風が出ない場合は、ほとんどの場合この「ブロアファン自体」の故障の可能性を疑います。
エアコンの故障(冷たい風が出ない)の対処法について
本当のことを言ってしまうと、エアコンの故障の対処法と言っても簡単にできることは殆ど無いと言えます。
言えることといえば、車を修理工場に持っていくぐらいしかできませんw
っというのも、エアコンのガスの補充にしても、ある程度エアコンの構造を知っている必要もありますし、専用の道具が必要なので、個人ではなかなか対処するのが難しいからです。
ですので、やはりエアコンの故障の場合は、まず修理工場に相談するのがいいです!
エアコンの臭いの原因と対策
少し余談ですが、「エアコンを付けた時に嫌な臭いがする・・・」っという経験がある方も多いかと思います。
その主な原因と対策についてもお伝えしたいと思います。
エアコンの臭いの原因
エアコンの臭いの原因は、ホコリ・ゴミやカビの発生などが原因です。
家庭のエアコンでもそうですが、車のエアコンにもゴミなどを取り除くフィルターがあります。
フィルターを全く交換していなかったり、すると当然ゴミや埃が溜まります。そして、あまり湿気が多いとカビが発生したりもします。
それに、タバコを吸う方はタバコのヤニが原因でフィルターが汚れたりもします。
そのほかにも、エバポレーターという冷たい風を出すためのクーラーの装置が室内にあるのですが、それ自体にゴミや埃が溜まり、カビが発生したりすることによって、臭いの原因にもなります。
テレビのCMなどで見たことがある方もいると思いますが、家庭用のエアコンの洗浄のCM。イメージ的にはあれと同じと思って頂いてもいいと思います。
エアコンの臭いの対策
臭いの対策といては、
- 「エアコンのフィルターを新品に交換する」
- 「エバポレーターを清掃する」
っという方法があります。
汚れている程度にもよりますが、まずはエアコンのフィルターを交換してみるのがいいかと思います。
それでも、臭いが気になる場合は、エバポレーター清掃、室内の清掃を検討して見てください。
エバポレーターの清掃はいくつかの方法がありますが、今はエバポレーターの洗浄キットなどが販売されているので自分で洗浄できます。
もし、心配な方は修理工場などでも洗浄をしてくれるので、相談してみるのもありです。
エアコンの故障(ヒーターが効かない)原因について
上記で車のクーラーについてご紹介しました。
ここでは、「車のヒーターの故障(ヒーターが効かない)」について簡単にご紹介します。
ヒーターは上記で紹介したクーラーとは構造が少しだけ違います。
クーラーの場合は、エアコンのガスを利用して冷たい空気を出していましたが、ヒーターの場合は簡単にいうと、エンジンの熱を利用して、暖かい風を出しています。
ヒーターが効かない(暖かい風が出ない)原因は、
- 「クーラント(冷却水)の不足」
- 「サーモスタッドの不良」
- 「電装品の不良」
が主な原因となります。
「クーラント(冷却水)の不足」
車のヒーターは、エンジンを冷やすために使われているクーラント(冷却水)の熱を利用しています。
皆さんも見たことがあるかと思いますが、あの緑や赤色の液体ですね。
ですので、そのクーラント(冷却水)が不足しているとヒーターは機能しません。
とは言え、よっぽどクーラント(冷却水)の量が減っていない限りはヒーターが効かないということは無いです。それに、それだけクーラント(冷却水)が減ってしまうと、エンジンを冷やすことも出来なくなるのでまずはそっちが問題ですねw
「サーモスタッドの不良」
ヒーターが効かない(暖かい風が出ない)原因として、一番多い故障です。
クーラント(冷却水)が漏れていないのに、暖かい風が出ない、ずっと冷たい風しか出ないという場合は、まずこの「サーモスタッド」の故障の可能性があります。
このサーモスタッドの役割は、言うならばエンジンの中を流れるクーラント(冷却水)の温度を一定に保つ役割をしています。
クーラント(冷却水)がある一定の温度になると、サーモスタッドが開きクーラント(冷却水)をラジエーターに流れるよになります。
それによって、クーラント(冷却水)の温度を保っています。
ですが、もし、サーモスタッドが常に開いてしまって、常にクーラント(冷却水)が循環してしまうと、エンジン内のクーラント(冷却水)は温まらなくなってしまいます。
そうなってしまうと、エンジンの中のクーラント(冷却水)の熱を利用して暖かい風を室内に送っているのに、常にクーラント(冷却水)の温度が低いと、ヒーターはいつまで経っても暖かくならないというわけです。
その場合は、サーモスタッドの交換が必要になります。
「電装品の故障」
こちらは、上記のクーラーとほぼ同じです。
っと言ういのも、ヒーターもクーラーも同じパネルを操作しますので。
エアコンの故障(ヒーターが効かない)対処法について
ヒーターが効かない場合の簡単に出来る対処法としては、
- 「クーラント(冷却水)の量点検」
- 「ブロアファンの点検」
ですかね。
ヒーターが効かない場合の対処法も実はあまりありません・・・。
「サーモスタッド」の交換・点検や電装品の点検などは専門の知識が必要になるので、やはり修理工場に相談する必要があります。
「ブロアファン」の点検・交換は比較的簡単に行えますが、少しでも構造を知っている方に限ります。
とは言え、点検自体は「ブロアファン」が回っているかどうかを確認するだけなので、誰でも可能かと思います!
まとめ
車のエアコンは夏場も冬場も常に使用するものです。
特に夏場にクーラーを使おうと思ったら、故障していて使えないのは結構辛いですよね・・・・。
もちろん、冬も凍えながら運転することになりますがw
ただ、どちらかというと夏場の方(クーラー)が故障の頻度は多いように個人的には感じます。
しかも、エアコンは、特にクーラーの方は修理するのにも専門的な知識が必要です。ですので、故障した場合は、すぐに修理工場に相談した方が間違いないですね。