転勤・出張や長期旅行など、長期で車に乗らない状況の時や職場が自宅から近いから毎日車に乗る必要もないという方。
「車のバッテリーが上がったらどうしよう・・・」
「バッテリーってどのぐらい放置すれば上がるものなのか?」
なんて、考えたことはないでしょうか?
しばらく車に乗らないとバッテリーが上がっていて、いざ車を使いたいと思った時にすぐに使えない、最悪はバッテリーの交換が必要になるなんて事も頻繁にあります。
そんな、しばらく車に乗らないと言った状況の時に、バッテリー上がりを防ぐ方法と対策をご紹介します。
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バッテリーはどのぐらいの期間放置すれば上がってしまうのか?
じつは、これは難しい質問です。
車のバッテリーというのは、実は常に放電しています。
なので、定期的にスマホなどの電池を充電するのと同じように充電が必要なんです! とはいえ、ほとんどの方は車のバッテリーを日常的に充電した事はないですよね?
その理由は、実は車には発電機(電気を発電する部品)が付いていて、皆さんが車を運転している時にバッテリーの充電をしているのです!
ですので、定期的に車のエンジンをかけて、運転しないとバッテリーはただ放電されるだけなので、当然充電されません。
そのため、バッテリー上がりが起こるんです。
そのほかにも、「気温」や「電気の使用頻度」なども原因の一つです。
冬場は特にバッテリー上がりが起きやすい時期です。
どのぐらいの期間でバッテリーが上がってしまうのかの目安についてですが、この判断は正直難しいところです。
っというのも、「バッテリーの劣化状態」「個体差」「気温」「使用頻度」などで、どのぐらいの期間もつのかが変わってきます。
僕の整備士としての経験ですと、「約半年〜1年年間」全くエンジンをかけなかった場合、高確率でバッテリー上がりが起きていました。
逆に、長期の間動かさなかった車で、エンジンが問題なく始動できた時には驚きます。
しかし、中には「数日〜1ヶ月未満」という短期間でバッテリー上がりが起こる事もありました。
そんな場合は、ほとんどの場合バッテリーが古くなっているか、バッテリー以外の箇所に何かしら問題がある場合が殆どです。
しばらく車に乗らない時のバッテリー上がりを防ぐ方法は?
しばらく車に乗らない状況でのバッテリー上がりを防ぐ方法は、基本的には一つしかないと言えます。
その方法はとても簡単で、長期間車にならばい場合は、
ただ、バッテリーを外すと言っても、車からバッテリー本体を外さなくても大丈夫です。
車に乗らない期間によっても、変わってきますが数ヶ月ならば、「バッテリーのマイナスターミナル端子の部分」を外しておくだけで問題はないです。
バッテリーのマイナス側の端子を外しておくだけで、電気が遮断されます。乾電池の片方に紙などを挟むと電気が流れないのと同じ事ですね。
上記の方法だけでも殆ど問題はないですが、長期間車に乗らない場合はバッテリー自体を車から取り外して温度変化があまりない直射日光に当たらない場所に保管した方が、バッテリーも長持ちします。
ガレージに入れてある場合ならば、まだマシですが車に搭載したままですと、どうしても温度などの影響を受けます。
そうすると、バッテリーの劣化を早める原因になります。
バッテリー取り外す時の注意点!
上記でバッテリー上がりを防ぐ方法を紹介しましたが、車のバッテリーは取り扱いを間違うととても危険です。
ですので、しっかりと取り扱い方法を覚えておきましょう!
- 工具などの金属をプラスとマイナス端子に直結させない
- オーディオの設定などの設定がリセットされる
以上の2つは最低限、知っておいた方がいい知識です。
ちなみにですが、補足としてバッテリーを外す際に必要な工具は、車種にもよるのですが、大抵「10mmのスパナ、またはラチェット」があればバッテリーの端子を外すことができます。
なので、最低限として「10mm、12mmのスパナ、またはラチェット」があればいいですね。
では、「バッテリーを外す時の注意点」についてもう少し、詳しく紹介します。
工具などの金属をプラスとマイナス端子に直結させない
取り外す時に、「バッテリーのプラス端子とマイナス端子同士を、金属の工具や金属の棒などで絶対に接触させないようにしましょう!」
もしかしたら、経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、プラスとマイナス端子を接触させると直接電気が流れてしまい火花が散ります!
最悪の場合、電装品などが故障する可能性もあります。
ほんの一瞬ならば、大丈夫ですが、長期間接触させ続けると発火します!
ですので、「絶対に接触させないようにしましょう!!」
対策としては、大抵はプラス端子に赤い保護カバーが付いているので、それをしっかり固定してプラス端子をカバーしたまま、マイナス端子を外すようにするといいです。
それでも心配の場合は、布などでさらにカバーしておけばさらに安心です。
または、プラスチックで覆われているような絶縁工具(電気が通らないような構造の工具)を使用するとさらに安心です。
よくあるのが、バッテリーの端子のネジを外す時に工具を動かしていて、気がつかずに接触してしまう事が起こります。
なので、端子を外す時には注意しながら外すようにしましょう!
オーディオなどの設定がリセットされる
皆さんもご存知の通り、電気製品などと一緒でバッテリーを外すとオーディオの設定などがリセットされます。
ですので、バッテリーを戻す際に再設定が必要です。
その他に、車によってですが、電装部品の使用に不具合が生じる場合があります。
特に、「新しい車・高級車・外車」などは注意が必要です。
オーディオの設定だけでなく、他の電装品の設定がリセットされたり、再設定が必要になる場合があります。
オートパワーウィンドウが使えなくなるなど、不具合が出る場合があります。
ですので、自分でバッテリーを外すのが心配と言う方は、まずはディーラーや修理工場の方に相談してからの方がいいかと思います。
バッテリーを取り付ける時の注意点!
バッテリーを取り付ける時は、基本的に外す時の注意点と同じです。
あえて、一つ注意点をあげると、
バッテリーを交換するときは、
「プラス端子から取り付けて、次にマイナス端子を取り付けると言う順番で行うのが基本です」
- バッテリーをつける時は、「プラスからマイナス」
- 外す時は、「マイナスからプラス」
という順番で作業を行うのが基本です。
正直言いますと、順番がどちらかでも大丈夫な場合がほとんどです。
ですが、一様正しい正規の交換手順と言う事で紹介しておきます。
自分で作業するのが心配な方はプロに任せよう!
バッテリー交換の取り外し作業は、それほど難しい作業ではありません。
ですが、やはり「車に詳しくない方」や「そういった作業に慣れていない方」からすると不安になると思います。
もし、自分で作業するのが不安な方は、はじめから自分で作業せずにプロにお任せるか、ちゃんとした知識のある方にお願いしましょう!
バッテリーの作業で何か起こることは稀ですが、もしものことがないとも言い切れません。余計なことをしてしまったばかりに、余計な修理が必要になったなんてことが起こるかもしれませんので注意が必要です!
もし何か起きてしまった時など、何かトラブルが起きた時にすぐに助けを呼べるように、行きつけの修理工場や知り合いの連絡先は常に控えておきましょう!
または、「JAF」の会員になっておくといざという時に力強い味方になってくれます!
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まとめ
以上のことをまとめると、
「数ヶ月の間車に乗らない場合は、バッテリーのマイナス端子を外しておく」
場合によっては、バッテリー本体を車から外して保管する。
「外す際は、バッテリーの端子同士を絶対に接触させないようにする!」
「車によっては、電装品の機能に不具合が出る場合がある!!」
最近の車は、電子制御がほとんどです。ですので、もし自分で外すのが心配な方や「新しい車・高級車・外車」に乗っている方は、ディーラーや修理工場に確認してから作業を行うようにしましょう!
一度使用したバッテリーを外しておいてもバッテリーの劣化と放電は避けられません。
改めて使用する場合に、バッテリーの再充電や新品に交換が必要になる場合もあります。