最近、自動車整備士不足がどこの修理工場でも深刻になってきているようですね。
理由としては、「若い方の車離れ」「団塊世代の整備士の定年」などと色々な理由があるようですが、基本的に自動車整備士の仕事の印象があまり良くないようにも感じます。
「給料が安い」「キツイ」「危険」っと言われている職業の一つとしてのイメージが強いのかもしれませんね。確かに、一般的なイメージ通りなのも事実だと言わざるを得ません・・・。
ですが、もちろんイメージとは違う場合もあります。人によっては、整備の仕事で年収1000万円以上の方も実際にいると言う事実もありますので。
そんな自動車整備士についてですが、僕が実際に整備士になってみて「良かった点」「悪かった点」をこの記事で紹介したいと思います。
「自動車整備の仕事に興味がある」「車の修理に興味がある」っと言う方に何かの参考になればと思います。
自動車整備士の仕事をする事だけでなく、実生活なども含めて「整備士をやってて良かったと思う点と悪かったと思う点」について本音でお話しします。
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自動車整備士になって良かった点
これまでに、自動車整備士として働いてみて、個人的に思った、仕事場はもちろん実生活でも「整備士やってて良かったな〜」っと思う点についてお話しします。
- 「車の知識がついた」
- 「お客さんからすごく感謝された」
- 「自分で修理が出来るようになった」
- 「修理代が安くすむ」
- 「車のトラブルが起きても焦らなくなる」
- 「海外でも整備士として働ける」
車の知識がついた
どんな仕事でもそうですが、やはりその仕事の専門知識がつくという点では、車の知識がついたことは何よりも良かった点だと思っています。
車は、一家に一台は必ずあると言われるほど、生活に必要なものです。なので、嫌でも車に関わるので車に関しての知識があるとトラブルや、中古車の選び方など意外といろいろな場面で使い道があります。
お客さんからすごく感謝された
これは、整備士の仕事だけではないですが、働く仕事環境にもよるかと思いますが、整備士はただ車を修理するだけが仕事ではありません。
お客さんと直接、修理の相談やアドバイスなどをすることだってあります。
僕の場合は、個人経営のお店で働いていたので、余計にお客さんとの距離が近かったので、常連さんなどとはかなり仲良くなって車に関して・修理に関して相談されたりしました。
車の知識が殆どないない方からは、すごく感謝されたりもします。
いうならば、車を修理したり、アドバイスをすることによって「お客さんから感謝される事」が整備士の仕事をする上で一番良い点だと思います。
僕の実体験ですが、ある日の休日に飛び込みで、ある工具メーカーの社長さんが車のトラブルでお店に修理の依頼に来られたことがあって、その後日、お礼の手紙を頂くぐらい感謝されたことがありました。
この時ほど「整備士の仕事をしてて良かった」と思ったことはなかったです。
自分で修理が出来るようになった
当たり前かもしれませんが、自分の車はもちろん、家族・友達などの車を自分自身で修理できるようになります。
僕の場合は、整備士になった理由が、「自分の車を修理できるようになりたいから」だったので、整備士の仕事ほど適している仕事はなかったですねw
修理代が安く済む
上記でお話ししたように、自分で修理できるようになれば、車の修理に関する工賃は掛かりません。
部品代も修理工場などに努めていれば、安く購入することが出来ますし、ある程度の値段も大体わかるようになるので、ボッタクられることは無くなるかと思います。
例えば、日頃のメンテナンスであるオイル交換なども、安く出来ますので、車に関するコストは多少でも少なくすることが出来ます。
車のトラブルが起きても焦らなくなる
整備士として毎日のように車に携わっていると、ありとあらゆるトラブルに遭遇します。そうすると次第にトラブルにも慣れてきます。
一回でも経験すれば、その対処法もなんとなくでもわかるようになります。もちろん、全てのトラブルに対処できるわけではないですが、そこまで焦らなくなります。
例えば、「走行中に急にエンジンが止まった」とか「いきなりエンジンがかからなくなった」などという、いきなり起こると、かなり焦るようなトラブルなどでも、意外と冷静に判断できるようになります。
海外でも整備士として働ける
これは僕の実体験で、以前に書いた記事「ニュージーランドで車の整備の仕事を始めて1ヶ月の実体験!」でもお話ししていますが、ニュージーランドで整備士として働いています。(2019年)
その他にも、オーストラリアでも少しだけ整備の仕事をしたことがあります。
海外でも、本当に多くの日本車が走っています。なので、日本で自動車整備士の経験があれば、海外でも働くという選択肢も比較的、容易く実現出来ると個人的には思っています。
海外で働くとなると、言葉の問題など日本で働くよりも大変な部分もありますが、日本での仕事環境と海外の仕事環境とでは働き方が異なることもあります。
「給料」「残業」「休みの多さ」などの問題も海外でならば、もしかしたら自分の理想通りの環境が見つかる可能性もあります。
自動車整備士になって悪かった点
- 「給料が安い」
- 「働く時間が長い」
- 「よく怪我をする」
- 「手や作業服が常に汚れる」
- 「夏は暑くて、冬は寒い」
- 「作業に対しての責任が重い」
給料が安かった
これは、常に言われている事ですね。
ディーラーなどの大手の会社で整備士として働いていても、給料が安かったりという話もあります。これは、あながち間違えではないと思います。
実際に、整備士の人に話を聞くと「給料が安いのに、働く時間が長い」っと言った愚痴を言う人も多いです・・・。
ただ、これは働く会社や専門にもよるので、なんとも言えませんね。
僕の場合は、お世辞にも給料が高いとは言えなかったですが、それでも、なんだかんだ長く続けていたのは自分なりにやり甲斐を感じていたからだと思います。
働く時間が長かった
整備士の中には、「残業が当たりまえ」「夜中をすぎるのが当たり前」っと言ったような仕事環境で働いてる方は、実はけっこういるのは事実だと思います。
これも、上記のように働く会社にもよりますが、実際にそう言う事は耳にします。
ですが、中には給料もそれなりに貰えて、忙しい時期以外は定時の5時に終わると言う修理工場だってあります。
僕の経験ですと、「働く時間は長かったのに、給料は安かった」ですねw しかも、何かトラブルがあったりすると夜中でもレッカーに駆り出されたりもしましたし、休みも週1でした。
ですが、僕の場合は、それらを含めて仕事を楽しんでいましたので、意外と苦にならなかったと言えます。夜中のレッカーとか、夜中までの作業とかでも、眠いし、シンドくても楽しんでいました。
その理由は、比較的自由に仕事が出来ていたからだと思います。
よく怪我をする
どうしても、機械相手の仕事なので、ふとした時に手を切ってしまったり、ぶつけたりして何かと怪我をすることが多いです。
なので、未だに手に傷が残ってたり、火傷の跡が残っていたりします。
整備の仕事は車の下に潜ったりもしますし、重いものを持ったりもするので、下手をすると大怪我する可能性が多いです。なので、そう言ったリスクもある事を頭に入れておいたほうがいいですね。
手や作業服が常に汚れる
大抵、整備の仕事をしている人は手が汚いですw
これはしょうがないんですが、エンジンオイルやグリスなどを触ったりするので、どうしても汚れます。作業手袋などをしていても、いつの間には素手で作業していたりするので、結局汚れるんですよね・・・。
それに、手だけでなく顔も真っ黒になることもありますし、鼻の中が真っ黒になることもしょっちゅうです。
作業着も上記と同じ理由ですぐに汚れますね。
特に、トラックなどを扱う整備士の方はすぐにツナギが汚れますw しかも、洗ってもなかなか汚れが落ちないんですよね・・・。
夏は暑くて、冬は寒い
外仕事の宿命ですね。
修理工場などは、大きさにもよりますが、作業場が大抵外にあるか、外に面しているので夏は暑くて、冬は寒いですね。
暖房器具も一様ありますが、作業場全体が暖かい・涼しいと言う事はないですね。
もし、作業場が室内で暖房・冷房完備の作業場がある会社だったら、本当に嬉しいですねw
作業に対しての責任が重い
どんな仕事にも責任があるものですが、自動車整備士の場合は、お客さんが乗る車の修理や点検などに対して責任がのしかかります。
下手をすると人の命にも関わる事なので、一つ一つの作業に対しての責任は意外と重いですね。
しかも、何かトラブルがあると、すぐに苦情を言われるので、色々な意味で辛いことが多いかもしれませんね。
そのほかにも、納期があったりするので、早く作業を終わらせなければいけない状況もあります。そう言ったプレッシャーもかかることもありますね。
最後に
僕の実体験から、自動車整備士になって「良かった点」と「悪かった点」を紹介しました。
個人的には、自動車整備士の仕事をやっていて良かったと思っています。
もちろん、嫌なこと、辛いことも沢山ありますが、車の知識、車を修理する技術を身につけておいて本当に良かったなと普段の生活でも思うことが多いです。
基本的に、「機械が好き」「何かを修理するのが好き」「機械などの構造に興味がある」っというのもあるので自動車整備士の仕事自体と言うよりは、自動車の整備、機械の修理などが好きで整備の仕事をしていたとも言えます。
なので、もし上記で挙げたように「機械に興味がある」「修理が好き」っと言うような方は自動車整備士に向いているかもしれませんね。
個人的には、仕事ではなくて、趣味で自動車の整備をするのが理想かなと言うのが本音だったりしますけどね。